みなさん、こんにちは!
新潟クリップ編集部です。
今回は、最近テレビでも話題になっている新潟のラーメン事情について。
お米や日本酒が有名な新潟ですが、実は『ラーメン』大国だということをご存知でしょうか?
「え、新潟でラーメン?聞いたことないな」
「新潟の有名なご当地ラーメンって、何だろう」
と思われる方も多いかもしれませんが、新潟県は人口10万人あたりのラーメン店の数が全国で4位、2021年には新潟市が1年間でラーメンにかけた外食費No.1になるなど、実はラーメン激戦地域なのです!
さらに珍しいのは、新潟にはなんと『5大ラーメン』と呼ばれる5タイプのラーメンが存在すること!
気になるその5大ラーメンの種類がこちら。
- 新潟あっさり醤油ラーメン
- 長岡生姜醤油ラーメン
- 新潟濃厚味噌ラーメン
- 燕背脂ラーメン
- 三条カレーラーメン
生姜(ショウガ)が効いたあっさりラーメンから、濃厚な味噌味まで個性豊かなラーメンが勢揃い!
この記事では各ラーメンの特徴や人気のお店をご紹介したいと思います!
記事最後には、自分自身でも楽しめる新潟人気ラーメン店のセットもご紹介しますので、現地でも自宅でも楽しんでみてくださいね。
1.新潟あっさり醤油ラーメン
新潟あっさり醤油ラーメンの特徴
飲んだあとの締めのラーメンとして、新潟市民に愛されてきた「新潟あっさり醤油ラーメン」。極細のちぢれ麺の上にチャーシューやメンマ、ネギ、ナルトがのったシンプルなラーメンです。
発祥は新潟市の萬代橋と日本海の間にある「新潟島」と呼ばれるエリア。昭和50年ごろまでは堀沿いに屋台が立ち並んでいて、そこで誕生したといわれています。今は屋台ではなく、お店で提供するようになりましたが、今でも変わらずに受け継がれてきた味。新潟市民にとってはかけがえのないラーメンです。
新潟あっさり醤油ラーメンの有名店「三吉屋」
昭和32年の創業時から変わらぬ味を守り続けている、「三吉屋(さんきちや)」。JR新潟駅からバスで10分ほどで着く、新潟あっさり醤油ラーメンの老舗のお店です。
豚骨をベースとしたスープに、チャーシューを仕込んだタレを入れることで、コクを感じる一杯に。季節によってスープで使う油の量を変えているそうです。
こんな人にオススメ
飲んだ後でも、スルッと入ってしまう、新潟あっさり醤油ラーメン。程よい油が入った豚骨スープなので飲み終わりの人はもちろん、女性やお子さんにもオススメですよ!
2.長岡生姜醤油ラーメン
長岡生姜醤油ラーメンの特徴
新潟県の中部にある長岡市。濃い醤油味のスープにホウレン草や生姜、ノリ、ネギが入った長岡生姜醤油ラーメンが有名です。スープをすすると、じんわりと生姜の風味が広がってきます。
このラーメンが生まれたのは、有名店「青島食堂」のご主人の気遣いから。寒い冬でももっと温まれるようにという思いから、スープにたっぷりと生姜を入れて出すようになったのです。
長岡生姜醤油ラーメンの有名店「青島食堂」
長岡生姜を生み出したお店であり、長岡市だけでなく、新潟市や東京・秋葉原にも支店をもつ、青島食堂。昭和36年創業当時は、定食も出していたものの、ラーメンの人気が高まり、途中からラーメン店に変わったそうです。現在のメニューは、青島ラーメンと青島チャーシューの2種類。もっといろいろ楽しみたい方は、追加でトッピングすることもできますよ。
こんな人にオススメ
しっかりとした塩味と生姜の爽快感を感じられる一杯なので、身体を温めたいときにオススメ。女性やお子さんでも食べられる味ですが、生姜をたっぷり使っているので特に冷え症の方にぴったりです。
3.新潟濃厚味噌ラーメン
新潟濃厚味噌ラーメンの特徴
もちもちの麺とたっぷりの野菜、そして超濃厚な味噌ベースのスープ。そこに割りスープを入れながら味を調整して食べるのが、新潟濃厚味噌ラーメンです。地元の味噌を使うお店が多く、お店によって味わいが異なることも特徴のひとつ。いろいろなお店の味を知って、お気に入りの一杯を探してみてください。
新潟濃厚味噌ラーメンの有名店「こまどり」
発祥は新潟市西蒲区にある「こまどり」。その後、独立したり、暖簾分けしたお店が広まり、新潟市内で欠かせないラーメンのひとつとなりました。看板の味噌ラーメンの他にも、「味噌五目」や「ごまだれ味噌」、「ねぎ味噌」など、計10品の味噌ラーメンを提供。同じメニューを何度も頼むお客さんもいるそうです。
こんな人にオススメ
超濃厚の味噌なので、やっぱり味噌ラーメン好きには一度は試してほしい味。食べながら、途中で割りスープの量を調整していくのも楽しいですよ。ランチ時には、サラリーマンですぐ満席になってしまうほど。行くときは早めの時間を狙ってみてください。
4.燕背脂ラーメン
燕背脂ラーメンの特徴
うどんと同じくらいの太麺と背脂がたっぷり入ったスープが特徴。高度経済成長期に工場で働く職人においしい状態で出前をするため、燕市の「杭州飯店」が、ラーメンから熱が逃げないように背脂で蓋をしたことが始まりといわれています。
燕背脂ラーメンの有名店「杭州飯店」
昼時にはあっという間に行列ができる超人気店。国産豚の背脂を使ったスープはスッキリとした甘さが特徴。キリッとした塩味と背脂の甘さ、厳選した煮干しを使ったダシが絡まり、唯一無二の味を生み出しています。燕背脂ラーメンの特徴として忘れてはいけないのが、うどんのような極太麺。茹でるときに冷水を入れることで独特のモチモチ感を出しているそうです。
こんな人にオススメ
背脂も麺もガッツリなので、体力を使う仕事の人にオススメ。汗水垂らしてお腹を空かせてから食べる燕背脂ラーメンは絶品! 「杭州飯店」では、通常よりも大きな餃子も人気商品。ぜひラーメンと一緒に食べてみてください。
5.三条カレーラーメン
三条カレーラーメンの特徴
その名の通り、ラーメンとカレーを掛け合わせた、三条カレーラーメン。実は東京の洋食店から生まれたもので、小麦粉を練るイギリス式のカレールーを作れるようになった人が、地元である三条市の食堂でカレーとラーメンを組み合わせたのが、始まりです。それが今から約80年前のこと。その後、高度経済成長期になると、工場で働く職人が出前でラーメンを取ることが多くなり、冷めにくいカレーラーメンが広まっていったようです。
三条カレーラーメンの有名「正広」
ゴロっとしたニンジンやジャガイモ、豚肉が入った、正広の一杯。普通のカレーと同じように見えますが、ラーメン専用のダシと合わせたスープなのでとろっとした食感に。食べ続けていると、じんわりと辛さが広がってきます。スープは豚骨や煮干し、昆布からダシをとっているので口に入れると、少しずつ味が変化していることを感じさせてくれます。カレーのスパイスは、20種類ほど。日々改良しているので、何度行っても味の違いを楽しめるかもしれません。
こんな人にオススメ
とろっとした食感と深みのある味わいが癖になるカレーラーメン。カレー好きは一度試してもらいたい一杯です。お店によって特徴が最も変わる種類なので、いろいろなお店をまわって自分好みの味を探してみてくださいね。
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麺屋坂本01・02 ラーメンセット
東京で開店してわずか数ヶ月で「ミシュランビブグルマン」という名誉を獲得した、麺屋坂本。お店と同じ味を家でも味わってほしいと試行錯誤を重ねてようやく出来上がったのが、こちらの麺屋坂本01・02 ラーメンセットです。雪室熟成の小麦を配合した、アルデンテ食感の麺をぜひご堪能ください。
>>麺屋坂本01・02 ラーメンセット 商品ページをみるまとめ
新潟にはこのように特徴が異なるラーメンがたくさんあります。
・飲んだあとの締めのラーメンにぴったりの「新潟あっさり醤油ラーメン」
・寒い冬でもじんわりと温まれる「長岡生姜醤油ラーメン」
・超濃厚の味噌ベースのスープに割りスープを入れる「新潟濃厚味噌ラーメン」
・うどんのような太麺とたっぷりの背脂が特徴の「燕背脂ラーメン」
・出前が多い職人の街で冷めにくいラーメンとして有名になった「三条カレーラーメン」
同じ系列のラーメンでもお店によって全く違う味わいになったりもするので、ぜひいろいろまわってお気に入りのいっぱいを探してみてください!