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新潟・燕三条はなぜ金物が有名な街になった?世界中に愛される理由とは

こんにちは!
にいがたクリップ編集部です。

新潟・燕三条といえば金物や洋食器作りが盛んな『ものづくりの町』として有名です。

燕三条で作られた名産物でもある「SUWADA」の爪切りや「藤次郎」の包丁など、一度は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

世界中にファンがいるほど愛される燕三条のものづくりについて、
新潟のエキスパートであるにいがたクリップ編集部がご紹介したいと思います!

新潟・燕三条の金物が世界中から愛される理由

海外の展示会にも数多く参加し、日本のものづくりの真骨頂として高い人気を得ている燕三条産製品。2018年にはジャパン・ハウス ロンドンで「BIOLOGY OF METAL: METAL CRAFTSMANSHIP IN TSUBAME-SANJO|燕三条―金属の進化と分化」展を開催。英国王室からウィリアム王子が公式訪問し、玉川堂による鎚起銅器製作の体験ワークショップに参加していったそうです。

燕三条の製品が高い人気を誇る理由は、技術力とデザイン性の高さ。
燕三条でつくられる包丁は、職人が一本ずつ手作業で作り上げるものも多く、その切れ味は世界各国の料理人から高い評価を得ています。
また、世界的なデザイン賞を獲得している企業もたくさんあります。台所道具ブランド「conte(コンテ)」を製造する、一菱金属もそのひとつ。デザイン界のオスカーともいわれる世界三大デザイン賞のうち、「red dot award 2017」と「iF デザイン賞 2022」の2つを受賞しているのです。

新潟・燕三条の歴史はその地形から始まった!

燕三条のものづくりのはじまりは江戸時代初期。度重なる信濃川の氾濫に苦しむ農民が副業として和釘作りを始めました。その頃、江戸では急激な人口増加で家屋が密集し、火災が多発。家屋の再建の需要も高かったことから、和釘だけでなく、鉋や鑿、のこぎりなども必要となり、燕三条のものづくりが発展していったといわれています。

新潟・燕三条に行ったら絶対買いたいオススメ名産品8選

1. 爪切り|諏訪田製作所

なめらかな切れ味で世界各国で人気の高い、諏訪田製作所の爪切り。パチンという音はなく、スッと切れるその切れ味は一度体験するとやみつきになるほど。その秘密は刃と刃を合わせて切るニッパー型の刃物の製造に特化しているから。刃が合わさる瞬間に無駄のないように職人が何度も微調整を重ねて生み出される商品なのです。

2. 包丁|藤次郎

高い切れ味で評価されている、藤次郎の包丁。「最高の切れ味」だけでなく、「最高の道具を手にした満足感」を目指し、常に技術を磨き続けています。藤次郎の包丁は、金属板を金型で打ち抜いてつくるもの。そうすることで、安定した品質と高い生産性を維持できるのです。ただ、最後に品質を左右するのは、職人の腕。長年の経験と勘をもとに切れ味と満足感を得られる包丁を日々生み出しているのです。

3. カトラリー|山崎金属工業

ノーベル賞晩餐会で使用された世界最高水準の山崎金属工業のカトラリー。創業当初から「人の目と手と時間をかけて、一流をつくる」を信念としてきた山崎金属工業の製品は、持ったときの感覚、食事をするときの舌触りのなめらかさに優れたものばかり。どのシリーズも美しい見た目で長く大切にしたいと思える製品です。

4. ぐい呑|玉川堂

金鎚で銅板をうち起こして器を作り上げていく「鎚起銅器」。玉川堂は、200年以上前から燕市で鎚起銅器をつくり続けてきました。銅板一枚から成形していく様子は芸術そのもの。完成品だけみると、職人の手で叩いて生み出されたものだとはにわかに信じられません。そんな玉川堂の商品のなかからおすすめしたいのが、ぐい呑。60mlと小さな造形ながら、槌目の美しさは一級品。伝統工芸でつくられた器でお気に入りの日本酒をご堪能ください。

5. まかないボウル|一菱金属

一般的なステンレスボウルはふちが巻かれていますが、まかないボウルは巻かれておらず、水切りがよいものに。粉が入りこむこともなく、洗い物も簡単。料理をする人にとって強い味方です。さらに一般的なものよりも縦長なので、保管の際に場所をとることもありません。径が狭い分、泡立ちがよいことが特徴です。新潟市燕市にはショールームもあるのでぜひ現地まで足を運んでみてください。

6. UNILLOY(ユニロイ)|三条特殊鋳工所

軽くて薄い鋳物ホーロー鍋や鋳物フライパン。一般的な厚さが4mmなのに対し、UNILLOYの商品は2mmと約半分なんです! 鋳物の鍋は食材の旨みを引き出しやすいと料理人から熱い支持を受ける一方で、重くて扱いにくいという難点がありました。そこで三条特殊鋳工所は失敗を積み重ねながら試行錯誤し、薄くて扱いやすい鋳物の調理器具を開発しました。2015年には世界的なデザイン賞「red dot design award」。薄いからこそ、温度の上昇が早く、温度が下がりやすい揚げ物もカラッとあげることができます。

7. ホットパン|家事問屋

耳までカリッとおいしくつくれる、家事問屋のホットパン。プレスされるのは耳の内側なので、たっぷり入れても具材がはみ出さず、おいしいホットサンドがつくれます。ガスでも、IHでも、使えるのがうれしいこの商品。短時間で均等に熱が伝わるように厚手のアルミ鋳物を使用しているので外側はカリッと、なかはジューシーな仕上がりになります。

8. チタンのマグカップ|スノーピーク

燕三条といえば、忘れてはならないのが、アウトドアブランド「スノーピーク」。数多くの人気アイテムを販売していますが、アウトドア初心者ならばまずチタンのマグカップから集めてみるのはいかがでしょうか? 金属のなかで最も軽いチタンを使用したマグカップや山登りにも釣りにも、キャンプにも大活躍!どこに持っていくにも便利な一品です。

新潟・燕三条周辺のオススメ観光スポット

杭州飯店

燕三条に来たらぜひ一度は食べてほしいのが、燕背脂ラーメン。極太のモチモチした麺の上にたっぷりの背脂をのせたコクのあるラーメンです。金属加工の職人がラーメンの出前をとるときに冷めないようにと上に背脂をのせたことが発祥。今でも燕三条の職人をはじめ、地元の人にとっては欠かせないソウルフードです。

嵐渓荘

国登録有形文化財を持つ、新潟の隠れ宿。杉やナラの木立を背景に渓流沿いに佇む、一軒宿で、3,000坪の敷地のなかには客室はわずかに17室。ゆったりとくつろげる温泉宿です。温泉はかつて薬として利用された「強食塩冷鉱泉」。皮膚病、切り傷、冷え性、婦人病などの効用を持ち、かつては湯治場として利用されてきました。

燕三条Wing

燕三条駅にある観光ポータル施設。ここには燕三条でつくられた製品が数多く販売されています。この記事で紹介した商品はもちろん、キッチンツールやコーヒードリップ用の製品、さらには三条市でつくられた日本酒や燕市の名物燕背脂ラーメンの乾麺なども。燕三条のお土産はここで買えば間違いありません!

まとめ

今回は、新潟・燕三条はなぜ金物が有名な町になったのか、世界中で愛される理由をご紹介しました。

・新潟・燕三条の金物が世界中から愛される理由は、技術力とデザイン性の高さ。
・新潟・燕三条の歴史は和釘から始まった。
・新潟・燕三条に行ったら絶対買いたいオススメ名産品
・新潟・燕三条周辺のオススメ観光スポット

をお伝えしました。常に工場を開けて見学を受け付けている企業もあるので、ぜひ燕三条の観光も合わせて楽しんでください。

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