日本酒の熱燗(ぬる燗)は湯煎すべき?電子レンジはまずくなる?【日本酒の温め方】
2022年1月16日
みなさん、こんにちは!にいがたクリップ編集部です。
冬になると、あったかい日本酒(燗酒)を飲んでほっこり・・・なんて方も多いのではないでしょうか。寒い日が続くと、ついつい温かい日本酒に手が伸びてしまいますよね。
とはいえ、気になるのが、日本酒の温め方。
日本酒を熱燗もしくはぬる燗で楽しむ場合どうやって温めるのがいいのか、電子レンジで温めてもいいのかどうか。迷ってしまいますよね。
そこで今回は、新潟グルメに詳しいイチゼン編集部が、熱燗・ぬる燗のベストな温め方についてまとめてみました! ぜひみなさん参考にして燗酒を美味しく楽しんでくださいね♪
目次
まずは、燗酒の種類について見ていきましょう。みなさんは、温度によって燗酒の呼び方が変わることをご存知でしたか? 燗酒の温度は30度からですが、実は5度ごとに呼び方が少しずつ変化していくのです。
呼び名 | 温度 | 味わい |
---|---|---|
日向燗(ひなたかん) | 30〜35度 | 酸味や旨みがしっかりとで始める温度 |
人肌燗(ひとはだかん) | 35〜40度 | やわらかな味わいとなる温度 |
ぬる燗 | 40〜45度 | 純米酒系で推奨される温度。味にふくらみが出始めます |
上燗(じょうかん) | 45〜50度 | 後味のキレと日本酒本来の味わいを感じさせてくれます |
熱燗(あつかん) | 50〜55度 | 体の中からぽかぽかしてくる温度 |
飛びきり燗 | 55度以上 | 淡麗辛口で推奨される温度。強い香りと刺激が特徴です |
燗の種類がわかったので、今度は美味しい燗酒の作り方を見ていきましょう!
一番美味しく燗酒を飲む方法は、湯煎すること。湯煎して均一に熱を入れることで、柔らかい味わいを保つようにします。
〈熱湯での燗酒のつくりかた〉
1. 鍋でお湯を沸かす
2. 沸騰したらすぐに火を止め、日本酒を入れた徳利を肩までお湯につける
3. ぬる燗なら2分半、熱燗なら3分を目安につけておきましょう
※鍋や徳利の大きさによって時間は調整してください。
〈ワンポイントアドバイス〉
鍋からあげて徳利の底を触ってみて、少し熱いなと感じるくらいだと、上燗(45〜50度)になっています。温度計がない場合は、自分で触ってみて確かめましょう!ただし、火傷等には十分注意してくださいね。
時間がない場合は、電子レンジで燗酒をつくることもできます。
〈電子レンジでの燗酒のつくりかた〉
1. 日本酒を徳利に入れて、チン
2. 一合であれば、熱燗なら約60秒、ぬる燗なら約50秒でちょうど良い温度に
〈ワンポイントアドバイス〉
500Wで20秒ずつ温めると一層味が落ちにくくなります。電子レンジの場合、一気に熱が加わり、香りが飛んでしまうので、何度かに分けて温めるようにしましょう!燗酒ができたらマドラーでひとかき。電子レンジ内の上と下で温度差が出てきてしまうので、マドラーを使って温度のムラを均一に近づけます。アルミホイルを使える電子レンジであれば、徳利の1/3をアルミホイルで包むという方法もあります。そうすることでムラをなくし、均一に温度が保たれるようになります。
先ほどもお伝えしたように、ただ日本酒を徳利に入れて温めると、味が落ちてしまいます。その理由は、温度が急上昇し、電子レンジ内で温度差が生まれてしまうから。日本酒の魅力である香りと旨みが飛んでしまう可能性があるんです。
そのため、燗酒をするときはできるだけ熱湯で湯煎をするのがオススメ!もし、時間がなかったり、適する鍋がないといった場合には、お伝えした温め方で温度が急激に上がりすぎないように気をつけながら、電子レンジで温めてみてください。
ごく稀に、電子レンジで日本酒を温めると、ボンッと爆発音のような音がすることがあります。その原因は、温めすぎにより突然沸騰する現象「突沸」によるもの。
通常、液体を温めると、沸点を超えると泡が出てきて沸騰状態になりますが、まれに沸点を超えても泡が出ない状態になることがあります。その状態の液体に振動などのなんらかの刺激が加わると、爆発するように中身が飛び出すことがあるんです。これが、「突沸」です。急激に温めるとこの状態になりやすいことから、電子レンジで日本酒を温めると稀にこの状況が起こります。
ミシュランで星を獲得した有名店を数多く取り扱うグルメサイト【イチゼン】では、お酒のあてに喜ばれる手土産ギフトがたくさんあります!その中でも選りすぐりの6品をご紹介します。
兄弟寿し「南蛮海老有馬山椒煮」
佐渡沖で獲れた南蛮海老を、鰹と昆布の合わせ出汁で低温調理。ふっくらと炊き上げられた南蛮海老が濃厚な味わいです。実山椒の爽やかな刺激も、酒の肴に良いアクセント。
兄弟寿し「烏賊塩糀ふぐ子和え」
細切りの真いかを、酒粕漬けのふぐの卵巣と塩糀とで和えた珍味です。ポイントは半日かけて軽く干した真いか。旨みがぎゅっと凝縮され、塩気とも相まってたまらない味わいです。
兄弟寿し「バイ貝柔らか煮」
刺身や鮨にもできる新鮮なバイ貝を、酒、塩、醤油を用いて、あえて含め煮に。しっかりと味の入ったバイ貝は、冷酒や燗酒など、日本酒なら相手を選ばない一品です。
割烹渡辺「かぼすかおる烏賊雲丹麹漬け」
村上市産の海水塩と米麹を使用した、淡く優しい味付けの塩麹漬け。酸味と香り付けのかぼすも効いていて、一般的な塩辛とは異なる風味です。薄めにした大根のスライスを添えて、おかずや酒の肴にどうぞ。
割烹渡辺「すだちかおる鮭ほぐし漬」
新潟県南魚沼市にある、八海山からの一番水を用いて低水温で時間をかけて育てた八海山サーモンを使用。ごはんの御供に、酒の肴に、またお酒を楽しんだ後の締めのお茶漬けに。いろいろな食べ方をお楽しみいただけます。
割烹渡辺「ゆずかおる鯛胡麻和え」
新鮮な鯛を胡麻和えにし、練りごまとすりごまを合わせた香り高い和え衣にしました。そのままで酒の肴に、またお茶や出汁をかけてお茶漬けにすれば、ワンランク上の味わいに。トッピングには三つ葉とわさびがお勧めです。
今回は、燗酒の作り方や気をつけるポイントをお伝えしました。やはり熱湯で温めた方が美味しくできるみたいですね。
まだまだ寒い日が続きそうなこの季節。燗酒で温まりながら、厳しい冬を乗り越えましょう!