新潟名物フルーツ「ルレクチエ」とは？旬の時期や味の特徴をご紹介

2022年11月17日

新潟グルメ食の調査隊！

こんにちは！にいがたクリップです。

「ルレクチエ」という洋梨を知っていますか？

洋梨と聞くと、山形県で有名な「ラ・フランス」を思い浮かべるのではないでしょうか？
現時点では、あまりメジャーとは言えないルレクチエですが、実は新潟が誇る名産の果物なんです。

そんなルレクチエをもっと多くの方に知ってもらいたく、
ルレクチエの生産地・味・旬の時期・美味しい食べ方をご紹介していきます！

新潟名物「ルレクチエ」とは？

主に新潟県で生産される、西洋梨の一種。全国的にみると生産数は少ないものの、芳醇な香りととろりとした甘みから近年、人気が上がっている果物のひとつです。

明治36年にフランスから新潟県に導入された品種ですが、栽培が難しく、現在フランスでは生産を中止。その一方で、新潟県では、豊かな土壌と栄養分が豊富な水、高度な栽培技術によって確かな品質を維持し続けているのです。

新潟名物「ルレクチエ」ってどんな味？

「ルレクチエ」最大の特徴は芳醇な香りと濃厚な甘み。なめらかな果実も相まって、とろけるような味わいです。その味わいの秘密は、収穫してから40日以上寝かせること。実が青いまま収穫し、一度寝かせることで果皮が黄色く、果肉は柔らかくなり、香りがより強くなるのです。

新潟名物「ルレクチエ」の旬の時期はいつ？

旬は11月下旬から12月中旬頃。追熟して食べ頃直前に市場に並ぶので、購入後は早めに食べてください。食べ頃のサインは、完熟バナナのような色合いに変わること。このような色になると、甘い香水のような上品な香りがするようになります。手で持つと、弾力のある感触があるのでそうしたら皮を剥いて食べてみてください。

新潟名物「ルレクチエ」の別名（和名）は？

生産数が少ないルレクチエは「幻の洋梨」とも呼ばれています。全国的には西洋梨といえば、ラ・フランスを思い浮かべますが、一部の果実好きの間ではすでにルレクチエのおいしさは周知の事実。オンラインショップや都内の新潟ショップなどで毎年購入している人もいるそうです。

また、ルレクチエは見た目の美しさから「洋梨の貴婦人」とも呼ばれることも。なめらなかな曲線美を見ていると、そういわれることにも納得してしまいますよね。

新潟名物「ルレクチエ」の栄養価は？

ルレクチエの糖度は15〜18度。身体や脳のサポートをしてくれる、果糖やブドウ糖を多く含んでいます。また、食物繊維も多く、便秘の改善にもうってつけ！　他にも、カリウムは高血圧予防に、ポリフェノールはがん予防に効果があるとされています。おいしいだけでなく、うれしい栄養価もたくさん持っているルレクチエ。１ヶ月強しか販売されないのでこの時期にぜひお買い求めください！

新潟の「ルレクチエ」の歴史〜なぜ名産になった？〜

ルレクチエが初めて新潟県にやってきたのは、明治36年。現在の新潟市南区の小池左右吉氏がフランスから西洋ナシの苗木を取り寄せたことがきっかけでした。日本で初めて実らせることに成功したものの、栽培が難しく、安定的に生産することはできない状態でした。しかし、栽培農家の努力や技術研究のおかげでようやく生産が安定。昭和50年代になるとお歳暮での需要が増え、栽培面積も拡大していきました。

「ルレクチエ」と「ラ・フランス」の違いは？

似たようなかたちをしている「ルレクチエ」と「ラ・フランス」ですが、味や食感、香りなど、さまざまな点で違いがあります。

	ルレクチエ	ラ・フランス
味	非常に甘みが強い	酸味と甘みがどちらも感じられる
食感	とろけるような食感、桃に近い	やわらかな食感、日本梨とルレクチエの中間
香り	追熟を終えると芳醇な香りを放つ	香りは強くない
外見	緑色	追熟すると山吹色に
食べ頃	指で押したときに柔らかければ食べ頃	緑色から山吹色へと変わり、芳醇な香りがすると食べ頃
旬	11月が最盛期	12月初旬が最盛期